私はこのブログを運営して以来、いくつか記事を書いてきました。私は元々、人に意見を伝えることや文章を書いて自分の考えを人に伝える事がすごく苦手です。
仕事では上司から
何を言いたいのか全然分からない、もっと頭を整理してから話せ。本当に俺の指示を理解しているのか。
お前の書いた文章、誤字がいっぱいあるのはともかく結局何が言いたいのか全然わからない、本当に大学出たのかよ。
と散々な評価を受けていました。私は休職をして治療の過程でADHDの当事者であることが判明しました。自分の特性を理解して改善をしていくために心のこと、発達障害のこと、自己啓発書などたくさんの本を読んできました。本を読めばそのうち症状を理解して改善できると思って復職にも挑戦しましたが、1度目の復職では仕入れた知識を活用するどころか、頭から全て抜け落ちてしまい、体育会系の上司や先輩の雰囲気に飲み込まれ、たった3日で適応障害の症状が再発してしまった失敗体験がありました。本を読んだだけでは全く記憶にも定着しないし、読んだ内容を実生活でどのように使っていけばいいのか整理ができていませんでした。
あれだけいっぱい知識を仕入れたはずなのに全然意味なかったな
と思い、しばらくは本を読むことから遠ざかっていました。この記事では文章を書いたり思いを人に伝えることが苦手な私が人に意見を文章で伝えるためにやっている取り組みについて紹介します。
ストレスに感じたことを記録として残しておきたいのでブログを始めた
私は休職中に勉強した本の内容や療養中に通っていたリワークプログラムで気づいたこと、復職後に感じたことを元にこのブログを書いています。本を読んだり、心に響く話を聞いても、それをそのまま放置していたら記憶から抜け落ちてしまいます。だから私は頭に入れた知識を無駄にしないためにこうやってブログという文字として記録に残しています。当初は自分の考えを文字に起こすということに強い苦手意識がありましたが、記事を書いていくうちに考えを伝えるということがスムーズにできるようになってきました。
ブログを書くのは自分と同じ境遇の人たちと有益な情報を共有したいと思ったから
ただ、自分がブログやtwitterで発信始めて気づくことがありました。自分と同じように大人になってから仕事でうまくいかずに心を病み、発達障害と診断された人が意外たくさんといるんだ!!ということでした。
- 当事者として共感し合あいたい
- つらい現状を一緒に乗り越えていきたい。
- 同じ境遇の仲間同士で生きづらさ克服のヒントを共有したい
と感じるようになってからはさらにブログを書いていくモチベーションが上がりました。
自分とは違う考えに触れることでアイデアのヒントがもらえるから
自分と同じように大人になってから発達障害と診断されて生きづらさを感じている人たちと発達障害当事者会で交流してきました。自分とは違った考えや意見を聞くことができてとても刺激的です。また、人に自分の考えを伝えることで自然と説明する力も磨かれてきたので上司から
最近、話し方が変わったよね。
書類も分かりやすくなってきたよ!
と評価されることも増えてきました。ブログをやっている効果がここにも発揮されてきたのかなと正直うれしいです。
考えを整理するためにやっていること
妻に自分の考えを話してブログの下書きを修正してもらってます
元々文章を書くのも人に自分の意見を簡潔に伝えるということもすごく苦手です。私はその苦手な部分を妻に手伝ってもらってブログを書いています。ブログを書き続けていくと自然と話したい内容を整理することが少しずつできるようになってきました。樺沢紫苑さんのアウトプット大全を読んでその内容を実践するためにブログを始めたというのがブログを書き始めた理由です。
私がブログの下書きを妻に見せて、妻と2人で話し合いながら、妻がその下書きに修正を加えて最後に私が手直しを加えています。2人で考えながら話す内容をまとめていくと不思議と自然な文章に練りあがっていきます。私はアイデアを出す事が得意ですが、そのアイデアを書面にしたりすることがとても苦手です。妻は事務作業や文章作成は得意ですが、発達障害の当事者ではないので、当事者目線で記事を書くことはできません。
このブログは夫婦2人のお互いの強みを出し合いながら書いています。
自分の長所を伸ばすために人に頼ることは全然あり
私は完璧主義みたいなこだわりを持っていて、全て自分一人で出来なければいけないと思い込むようなところがありました。適応障害になって病んでしまったのも自分一人でなんとかしなければと抱え込み過ぎてしまったのが原因だと思います。発達障害の特性を妻にも相談し、悩みがあればすぐに相談するようにしているので一人で抱え込んでしまうということはなくなりました。
私は人に頼ることは悪いことではないと学ぶことができました。自分一人で抱え込むことを止めて夫婦2人でその日の出来事や仕事で感じたストレスのことを妻と毎日話しをします。妻と雑談をしながらブログの構成を考え、まとめています。ブログをはじめてからは夫婦の会話もかなり増えました。会話も増え、妻は私の障害についての理解がより一層深まったようです。
ブログで情報発信をしたことで得られたこと
1 .自分の細かな気持ちの変化に気づくことができた
ブログを始めたのと同時にTwitterも始めました。そこでのやり取りで、私と同じように発達障害を抱えている人とも交流をするようになりました。他の当事者はどう感じるのか、発達障害のどこに辛さを感じているのかを知る事ができ、人の気持ちの些細な違いに敏感になることができるようになりました。ブログやTwitterを始めるまでは自分一人だけで本やネットなどで情報を入れるだけで自分がやっていることは間違っているのか正しいのか判断することができずにいました。
人との交流を通じて自分のことを客観的に見れるようになってきたと感じています。
2 .苦手だった自分の気持ちや意見を人に伝えることが徐々にできるようになった
ブログの構成を考えるために妻と話しあったり、Twitterで交流をする機会が増えていくと自然と自分の意見を人に伝える機会が増えていきます。人に伝えるためには、人が自分の考えを理解できるように話す構成や内容を自分で理解し、整理しなければならないので自然と会話や書類作成の練習ができていました。仕事でも前よりも壊滅的に分かりにくい文章を書いて怒られるという頻度は減りました。整理するのが苦手だからと最初からあきらめているとそこで人間の成長は止まってしまうんだな。と実感しました。
さいごに
自分は興味のあることはすぐに本やネットで調べたり、その知識を無限に深堀することは得意なのですが、その知識を人に話したり、書面で残すということが私のADHDの特性上、どうしても苦手でした。せっかく知識はあるのに、それを人に説明できなければ本の知識を生活や仕事に応用することはできずにもったいないなとずっと思っていました。自分の意見や考えを発信して自分の気持ちに共感してくれる人と交流することと、アウトプットの機会を得るために私はこのブログをはじめました。
情報発信が苦手な私をサポートしてくれたのは妻でした。自分の発達障害の特性や休職してから復職するまでの経緯を全て知っている妻に、ブログの下書きを見せて、それを文章として成立するように聞き取りや加筆をしていってこのブログを作っています。
私は情報収集は得意だけど、情報発信は苦手です。
妻は情報発信や事務作業は得意だけど、発達障害の当事者としての思考や考え方はできません。お互いの持っていない所をお互いの長所で補い合って、当事者から共感してくれるような記事を目指してブログを続けています。
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