はやぽん(@hayapon_adhd)です。
発達障害があると、仕事などでうまくいかなかったり、失敗が多かったりすることがあります。これは短所として捉えられがちですが、短所を長所に変えることができます。私自身、ADHDの不注意の特性から仕事で誤字や脱字が多く、上司から怒られ続けるストレスから適応障害を発症してしまいました。
しかし、その後、自分の短所を見つめ直し、短所が長所になる方法を模索しました。
短所の裏側には長所が隠れている
ADHDには不注意・衝動性・多動性という3つの特性がありますが、これは短所として捉えられることが多いです。しかし、私は自分の不注意の特性が、今の仕事や勉強において生かされていると感じています。例えば、書類作成の作業中に頭の中が考えで忙しくなってしまい、正確な作業ができないという短所があります。しかし、この特性が、より複雑な問題に取り組む際に役立っています。私は複数の情報を同時に色々と考えたり調べたりする能力があるため、様々な本や情報を同時並行で調べて自分の知識として吸収するという長所に変えることができたのです。
短所を疑ってみる
私は自分の短所を疑ってみることから始めました。自分ではどうしても克服できないと感じる短所でも、状況や環境によっては長所に変えることができます。自分自身に向き合い、短所を長所に変えるために取り組んだ結果、自分自身の成長にもつながっています。発達障害があるからといって、自分の可能性を否定することはありません。自分自身を受け入れ、自分自身に向き合い、自分の特性を長所に変えることができれば、生きづらさから解放され、自分自身を肯定的に捉えることができるようになります。
長所が分からないのは自分にとって当たり前にできることだから
私は、発達障害を持っている人が生きづらさを解消し、自分自身を肯定的に捉え、他人の目や意見を気にすることなく行動できるようになるためには
自分自身の強みだったり長所を見つけて伸ばすことが一番大事なことだと感じています。なぜなら発達障害を持っている人は得意と不得意の能力差がとても大きいという特徴があるからです。得意なことを見つけて伸ばすことさえできれば、発達障害を持っていない人よりも成功できる可能性だってあるはずなんだと思います。私もADHDという発達障害を持っています。精密さを求められる事務作業や正確な書類作成などの作業ではADHDの不注意という障害特性があるため、全く向いていません。向いていない仕事をやり続けた結果、そのストレスから適応障害を発症して2年半も仕事を休職してしまったという経験もあります。
私にとって苦手な仕事は精神を病んで仕事を休職するくらいできないことでしたが、得意なことであれば時間を忘れて没頭することができます。私にはADHDの不注意の特性があると紹介しました。
その不注意があるせいで書類作成では誤字、脱字が連発してうまくいきませんでした。頭の中で常に考え事をしていて頭の中が整理できていない状態です。
いつも何か面白いことはないか、今度は〇〇をやってみたい!などの考えで頭の中が埋め尽くされています。
なので、目の前の事務作業に集中できずにミスを連発してしまい、それが適応障害の引き金になってしまいました。
頭の中が整理されずにいつも考え事ばかりしているのです。自分でなんとか抑えようとしも自分の意思でどうにかできるものではありませんでした。なぜいつも考え事ばかりしているのか、振り返ると、あることが分かりました。私はいつも色々なことに興味・関心が移るので頭の中は
「知りたい、知的好奇心を満たしたい」という欲求を満たしたいという思いであふれているからでした。
なので、様々な分野の本を読んだり、インターネットで情報収集を常にしてます。情報収集という行為は自分で
「さあ、やろう」
と意識しているのではなく、いつもついついやってしまう癖のようなものです。ついついやってしまう考え事や情報収集をして知的好奇心を満たすという癖・習慣のお陰で妻や子どもからも
色々なことを知っているよね。
知識が豊富だから人に教えるのか得意だよね
と感心されています。妻や子どもから自分の不注意の特性の裏側に隠れている自分の才能や強みに気付いてくれるまでは
いくら気を付けていても考え事ばかりするので集中できない。何度気を付けても仕事に集中できない自分は人に甘えてばかり、迷惑ばかりかけている使えない人間なんだ
と自分を責め続けていました。
自分の長所や才能って自分では自覚できなかったり、才能や長所の裏にある苦手なことばかりに目がいってしまうものなんですね。
発達障害の僕は短所ばかりで長所や才能なんてないよ
だって職場では失敗ばかりでいつも迷惑ばかりかけているんだから
と一人で考えこんでいるとついついネガティブなことや短所ばかりを考えて自分の強みや長所に気が付けずとても辛いです。発達障害を持っている人が抱えがちな劣等感や自己否定から解放されるために大事なのが自己理解をして自分の長所や才能に気付きそれを伸ばすことだと感じています。ただ、自分一人で考えていても自分の才能や長所には気が付きにくいです。
その理由は、自分の長所や得意なことというものは息を吸うように当たり前にしているものなので、他人から見たら実はすごいと思うことなのに自分では大したことなんてないと思ってしまっているからなのです。自分では大したことがないと思い込んでいるけど、実はそれは才能で、才能を見つけて伸ばすきっかけとなる本を紹介します。
世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド
自分では自覚できない長所や才能、強みを発見するためのメソッドを体系的にまとめた本です。この本の中でのワークや質問に答えていくと自分では気が付けなかった長所を発見してそれを伸ばしていくことができるようになります。発達障害の人向けに書かれた本ではないですが、私は発達障害の特性を持つ人こそ読んでほしい本だと思います。
得意なことと、苦手なことの差が激しい発達障害の人が、自分の長所や才能に気が付くことができれば今の辛い環境や人間関係で我慢する必要なく、身を置く環境を選べる可能性も出てくると思います。
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