ADHDを受け入れるようになるまでの過程

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はやぽん(@はやぽん)です。

私は会社の人間関係が原因で、うつ状態になり、休職。

その後の検査で発達障害(ADHD)を抱えている事が分かり、治療をはじめました。

2年半の休職を経て元の部署に復帰しましたが、復帰直後に上司からパワハラの被害を受けて今に至ります。

私は休職中に適応障害の克服の方法、発達障害の特性との付き合い方やパワハラとの闘い方など様々な経験を積み、自分とどう向き合っていけば良いのかを考えられるようになり、絶望の底から這い上がることができるようになりました。

私は2018年の11月に職場の人間関係のためにうつ状態になり適応障害で休職。

2019年1月に最初に通院していたクリニックの医師に不信感を抱いた事から転院。

発達障害を抱えていて、うつ病や適応障害で休職している人がなかなか復職や社会復帰できない理由の一つが自身の発達障害の特性理解と人間関係の悩みの問題です。

今回の記事では私の過去二回の復職失敗の体験を振り返り、発達障害を抱えた人が自身の特性理解と人間関係で悩む事なく社会復帰するためにするべき事について情報をお伝えできればと思います。

休職1か月目〜まだまだメンタル崩壊中💦〜

休職1ヶ月後、現在の生活状況、治療状況について上司と面談のため、勤務地へ行った時、勤務地の駅が近づくにつれて動悸がしてきました。

改札を出て向かいましたが、入り口に行けず、上司に電話。同僚に迎えに来てもらい、泣きながら(もう泣いてました・・・。)なんとか中に入りました。着いてからも涙が止まらず・・・。

上司と会話をして帰宅。

帰り道も涙で顔がぐしゃぐしゃで上司もかなり心配そうでした。

まだまだ精神的につらい時期で、電車で職場に向かう途中の車内では動悸や冷や汗が止まりませんでした。

病んで上司に病院に連れていかれた時の記憶が鮮明に脳裏に焼き付いて離れない。

職場に近付くだけでどうにかなってしまいそう・・・。

職場が怖い、逃げ出したい。

涙が止まらなくて、そんな姿を見せてしまい自分自身が情けない。

そんな気持ちでいっぱいでした。前の病院からの転院、心が落ち着くまでに一か月ではまだまだエネルギーが足りないなと感じました。

休職3ヶ月目〜少し生活リズムも安定〜

規則正しい生活リズムを維持し、主治医の服薬通りに薬(ストラテラ)も飲み続けました。ちょうどこの頃にADHDの確定診断もあり、本格的に発達障害の治療がはじまりました。

発達障害や適応障害に関する書籍やインターネットで情報収集を始めたり、自身でも治療に向けて前向きに取り組みだして復職への意欲も徐々に沸いてきた時期でした。

段々と身体の調子も整ってきたので、そろそろ復職をしたいと考え始める事ができました。

そこで自分の適応障害が良くなったのかどうか、営業先でよく使っていた駅や職場の最寄り駅まで行って動悸や冷や汗や恐怖や焦りなどの気持ちが起こらないか検証する事にしました。

一人では途中で体調を崩した際に困るので妻にも一緒に付いて行ってもらい、体調や精神状態が回復しているか客観的に判断してもらいました。

妻からも

妻

休職して一か月たって職場に行った時みたいに動悸や涙がとまらないみたいな不安定さはないし、

普段の様子と変わらないように見えるから治ってきたんじゃない?

そろそろ、上司に復職したいって伝えてみたら?

背中を押してもらったので、復職に向けて上司に相談してまた職場に治療状況の報告をしようという気持ちになりましたが、今振り返ると少し復職に対して焦り過ぎていたのかなと思います。

というのも、最初に医師から適応障害の診断書を書いてもらった際に休職期間は3か月と書かれていたので何が何でも3か月以内に復職しなければいけないものだと思い込んでいて復職に対して焦り過ぎていました。

上司と定期的に電話で病状報告をしていた時も休職から復職まで診断書の期限内で復帰できるでしょという軽い考えでいましたが、その甘い見込みと復職への気持ちの焦りが復帰訓練1度目の失敗の要因だったと思います。

休職5か月目〜上司の急な異動〜

そろそろ上司に復帰の相談をしようかと思っていた時に、タイミングよく、上司から自分に電話がありました。

2週間に一回くらいの頻度で上司と電話で治療の状況などの近況報告をしていたので定期連絡の電話だと思って電話に出てみると

上司
上司

急にで申し訳ないんだけど、転勤する事になってさあ。

〇〇部署に来週から行くことがさっき決まってその連絡なんだ。

自分もはーちゃんが適応障害になるまで悩みや困り事に気が付くことが出来なくて悪かったなと反省しているよ。

復職してまた一緒に仕事がしたいと俺は思っていたけどそれが叶わなくなっちゃって残念だよ。

後任の人には俺からも状況はしっかり引き継ぎはしておくから今度はその人が担当になるからね。

部署は変わっちゃうけど、いつでも連絡してきてね。

私<br><br>


え、うそでしょ??

いつもの近況報告の電話だと思ったらまさかの上司の転勤ですか?

上司が変わるとういう事は全く自分の状況をしらない新しい上司に病気になった経緯とか今の治療状況とか発達障害の事とか説明しなきゃいけないのか?

上司が新しい業務に慣れるまでも時間かかるだろうし、色々考えるとなかなか復職できそうもないかもしれない。

急な上司の転勤により私の復職までの予定は後ろ倒しになってしまいました。

何より私にとってショックだったのは私の事を気にかけてくれた上司が急にいなくなって、また新しい上司と一から関係を作り直さなければならなくなった事でした。

急な環境の変化にショックを受けてしまいその影響で私の精神状態は乱れてしまいました。

休職10ヶ月後〜復帰訓練開始〜

担当上司が変わってからも2週間に一回ほどは電話で連絡を取ったり、月に一回は職場に直接近況報告をしにいったりとしていく中で新しい人間関係にも慣れてきて、体力も回復し、生活リズムも安定してきました。

そして、ADHDの診断を受けた半年後の2019年10月から復職に向けて、復帰訓練を始めました。ま

ずは勤務地まで電車に乗って行くことができるかというところからスタートでした。

電車に乗って勤務地まで行けました。

涙も出てません!よし行けるぞと思ってました。

復帰訓練1日目:温かく迎えてくれると勝手に期待してました。

同僚たちに「ご迷惑おかけしました。

これからまたよろしくお願いします」と挨拶。

なぜか無視される

そんな感じなの?

あれ?

挨拶しただけなんだけど。

なんか思ってたのと違う。

休職してたやつなんていらないってことかな?

初日から心がざわつく・・・・。

復帰訓練2日目:上司の席の横に立ち、復帰訓練の状況報告をしていたら、同僚Aに「おい。どけよ!」と言われました。

え?

上司の〇〇さんに報告のためにいただけなんだけど・・・。

またまた心がざわつく・・・。

なんかこの感じ。

前のときと似ている・・・・。

復帰訓練3日目:パソコンでの作業についてわからないことがあったので、隣の席の人にきいてやっていたら、同僚Aに「そんなことも分からないのかよ!新人以下だな」と言われました。

心を病んで復帰した人に対する接し方ではないなと思いましたが、私の職場はそういう人たちが多くいるのが現実でした。

心がまた、折れました。

復職訓練3日目の帰宅後、上司に復帰訓練を中止したいと伝えました。

私

まだ三日目なのにもうダメになるなんて、なんて自分は弱くて情けないんだ

あ、頭が真っ白になって身体が全く動かない。

上司に病院に連れていかれた時と全く同じ状態だ

これ以上続けたらまた適応障害・うつ状態になってしまう。

と前回とは違い、自分でブレーキをかけられました。

そこは成長したのかもしれませんが、精神的にまだまだ不調だったのです。

復帰訓練始めてから休職直前のように顔色が悪くかったようです。

妻も心配してました。

妻

あれ、なんかこの顔つき、以前と同じだ・・。

大丈夫かな

体力も気力も戻ってきたし、生活リズムを整えて医師の指示通りに服薬も守り、ちょっと図書館やネットでメンタル関係の本を数冊読んでいれば復職はできるだろうと甘く考えていました。

もう準備は整ったと自信をつけた上で臨んだ失敗だったので、わずか3日で挫折した時は、これまでの努力が全て否定されたような気持ちになってしまい、かなり落ち込みました。

失敗してしまった事から自分の戦略は間違っていたことは分かりましたが、自分では何が間違いだったのか分からずに、しばらくは自己不全感と失望感で生きる意欲も低下していました。

このまま社会から取り残されて孤独になるのかなあと自分自身ではどうすることもできない気持ちで頭がいっぱいで、適応障害を発症して病院に連れていかれたその日のことがしばらく頭から離れませんでした。

復帰訓練失敗を受けて実践したこと

復帰訓練に失敗した時期にちょうど通院していた病院で職場復帰プログラムがスタートしました。

復帰するための講義が行われ・グループワークなどを通して、復帰を目指す取り組みです。

これに参加してみようかなと思い、主治医に相談し、参加をすることになりました。

私は通院する病院の職場復帰プログラムに参加することで自己分析や障害の理解と受容ができるようになり、復職することができました。

職場復帰プログラムではストレスの原因と対処方法や休職中の過ごし方等の生活指導やメンタルの病気や発達障害の講義と仕事が円滑に進むコミュニケーションの方法等についてロールプレイング方式で実践したり、グループワークを行いました。

参加しているメンバーの仕事や立場、休職の原因等はそれぞれ違いますが誰もが復職や再就職という同じ目標を目指して前向きに参加している人ばかりです。

自然と治療に対して前向きになることができました。

辛いのは自分一人じゃない、みんなそれぞれ立場は違うけど同じ復職という目標を目指して頑張っているんだ

自分も彼らと一緒にいると自然と気持ちが前向きになるし、グループワークでは色々な意見や考えを聞くことができるから参加する度に視野が広がっていく気がする。

今までは家と職場だけが世界の全てな気がしたけど、様々な意見や考えに触れる度に世界が広がっていく気がしてくる

職場復帰プログラムに参加して広い視野で物事を考える事が出来るようになり、それがきっかけで私は発達障害を前向きに捉え直す事ができるようになりました。

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この記事を書いた人

このブログを運営しております、「はーちゃん」です。会社の人間関係が原因で、うつ状態になり、休職。休職中に発達障害(ADHD)と診断されました。2年半の休職を経て元の部署に復帰しました。私と同じような境遇で悩んでいる方、悩んでいる方の友人や家族の方などに、少しでも有益な情報発信をしていければと思います。

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