はやぽん(@hayapon_adhd)です
発達障害の人は人間関係に問題を抱えやすいと言われています。
「発達障害の夫と離婚」や「カサンドラ症候群になった」など発達障害の人が関係する人間関係のトラブルについてインターネットでよく見るようになりました。
発達障害の人はそれぞれ独自のこだわりや個性が強い人が多いです。なので、他人と関わる時にはそれらが問題になることがあります。
独自のマイルールを侵害されることが私は大きなストレスや不安になります。
そんなADHDの私は、夫婦関係はとても円満で毎日とても充実し、楽しいです。他人には理解しずらい行動や考え方をしている私は、妻に迷惑をかけたり、心配をかけたりすることが多いです。こだわりやマイルールは二人で相談し、対処しています。
発達障害を持っていてもお互いを信頼して、助けあうことが出来れば、生活が充実することを身をもって実感しています。
今回の記事は、パートナーとの生活を円満にするためにしていることを紹介します。参考にしていただければと思います。
お互いの得意な方でお互いの苦手を補いあう
妻には私が得意なことや苦手なことを日頃から伝えています。
私が苦手な金銭管理も妻にやってもらっています。
身近な人に協力してもらうためには、自分の困っていることが自分自身でよく分かっていないとできません。私はADHDの診断を受けてから得意なこと、苦手なこと、を整理して「自分の取扱説明書」をまとめてきました。
私は苦手なことでも精一杯努力して、他人に追いつけないとダメだという思い込みを抱えて30数年間生き続けてきました。その考えが自分を追い込んでストレスに耐えきれなくなり適応障害を発症して仕事が出来なくなってしまいました。
ADHDと診断され、自分のことが分かってきたことで、
苦手なものを無理に克服するのではなく、
自分ができることで人に貢献しよう!
と割り切って考えられるようになってきました。
自分自身のことが分かると自分がした方が効率的なこと、自分はやらないで協力してもらった方がいいことが分類できるようになってきます。妻に私の苦手なことはやってもらうようにしています。
前の記事でも紹介しましたが、お金の管理は絶望的なほどできません。
引き出しの中を整理したり、食器を元どおりに戻すこともできません。元の状態をイメージすることが苦手だからです。なのでいつも適当に詰め込んだりしてしまい、ぐちゃぐちゃになってしまいます。
それでよく家の中で物をなくしたり、いつまでも探したりしています。
ものすごい非効率!!
今までの人生での探し物の時間をトータルしたら、世界1週できると思います。(笑)
誰にでも苦手なことやできないことはありますが、私はADHDの特性で苦手な分野の作業や仕事は一般的なレベルをはるかに超えて出来なかったりします。
誰でもあるよね〜ってレベルじゃないです!
このPCでの入力作業、鼻歌歌いながらでもできるぐらいだよ。
そんなに時間かかっちゃうんだ?このできない感じ、
これが仕事で発揮されちゃうんだね(笑)
それは普通の人には理解されないかも・・
えっ!普通の人(定型発達)ってこれで頭痛くなったりしないの?
さっき吐きそうだったんだけど。
そんな簡単なレベルなの?カルチャーショック・・・・。
簡単なことのレベルに差がありすぎます。
なんでそんな困っているんだろうと障害のない人(定型発達の人)には理解しづらく、誤解や偏見を受けやすく生きづらさの原因になります。
苦手なことをするとひどい頭痛に見舞われ、吐き気も出てきます。
頭の中がうるさくなります。
うるさいと言っても定型発達の人には伝わらないんですけど、例えるなら小人がたくさんいる感じです。何人もの小人がいろんな会話を頭の中で繰り広げているような感じです。
⇧こんな可愛い感じじゃないんですけど(笑)小人たくさん登場します。
今日の体調の良し悪しを妻や娘に分かりやすく、
今日は小人が10人
今日は小人がいない!
と、人数で体調を伝えてます。
妻は私の特性をよく理解してくれていますので、妻にはなんでも相談します。
良い所も悪い所も隠すことなく全て話しています。
下記内容を日々伝えています。
- 仕事での困りごと(誤解されたこと・うまく上司に伝えられなかったこと・ひどいことを言われたこと)
- 診察で言われたこと(先生の意見・アドバイス・今後の見通し)
- 飲んでいる薬のこと(副作用・飲むとどんな感じ(効き目など)になるか)
- 得意なこと(勉強・資格取得)
- 苦手なこと(事務作業・お金の管理)
話せることは全て話しているので誤解や行き違いがありません。
私の妻は「無理なものは無理、できないことはできない」と割り切った性格なので、私に苦手な整理整頓をするよう言ってくることはありません。
妻が苦手ことは私が代わりにやり、お互いとてもバランスが取れています。
相手が苦手なことを押し付けたりすると、イライラや喧嘩の原因になりますよね。
相手に自分の価値観やこだわりを押し付けることなく、お互いの短所をうまく補い合える今の関係が、私にとってはすごく居心地が良いです。
金銭管理の記事(ADHDの浪費癖を止める方法)でも紹介しましたが、出来ないことを無理にしようとすると生活が破滅することにつながりかねないということを私は身を持って体験しました。
その失敗を繰り返さないように私は苦手なことを自力で克服することをやめました。
家庭内の苦手なことは、妻にやってもらっています。
重い物を運んだり高い所の物をとるのは任せて
家事全般
お金の管理
事務処理は私に任せて
私のできること少なっ (笑)
理解してもらえている信頼感
ADHDの特性は程度の差はありますが、誰にでもあるものなので、その特性が軽く見られるという事に一番困っています。
誰にでもミスはありますが誰にでもあるからこそ、その特性が分かりにくいという事です。
気を付けていれば同じミスはしない!
何回言っても改善しないのはだらしがないからだ!
甘えてる!!
私は仕事で何度も同じミスを繰り返し、この言葉、就職してから何回聞いたか・・・。
職場の上司には私がADHDと診断されたことを伝えてはいますが、「理解」をしているという人は1割ぐらいという印象です。
妻は私の診断結果をきちんと受け入れてくれています。
妻は診断を聞いて、私がなぜ今までうまくいかなかったのかの理由が納得できたらしいです。
障害を持っていても、信頼している人(妻)が理解して一緒に考えてくれるならそれでいいんじゃないかな
と思えるようになり、必要以上に自分を責めるということは各段に減ってきました。
妻がADHDの特性を受け入れ、理解してくれている、この信頼感が何よりも一番絆を強くしています。
夫婦でよく話し、2人で問題を解決する
子供が寝たあと、私は仕事での一日を話します。
誤解されて、上司に呼び出されて怒られたんだよね。
特性がバリバリ出ちゃって、
頭がぐちゃぐちゃできちんと話すことができずに誤解を解くことができなかったんだよ。
時系列を整理してみよう!これを書面で書いて上司に提出しよう。
特性がバリバリ出ても書面で渡せば伝わるよ!
書面を書くのを手伝うよ!
妻はその日の子供たちの様子を話します。
娘がいつまでたってもご飯食べ終わらない・・・2時間ぐらい食べてるんだけど(^_^;)
子供2人のお世話でバタバタで家事が全然終わらない・・・。
毎日14時から17時過ぎまでの公園遊びに付き合って、ぐったりよ・・・(T_T)
子育てのストレス大きいなぁ。
体力勝負なところもあるよね。
子供たち2人を休日に公園連れていけば妻の家事の時間が確保できる。
自分ができるのはこれだな!
お互いの1日を話し、困りごとはその日のうちに解決するようにしています。
一人で悩んでいるより妻と話す方が整理できて、前進できます。
持ちつ持たれつの関係がうまく回っています。
毎日会話をすることが大事だと日々実感しています。
休職したからこそ、夫婦の会話が増えました。
相談することで解決までの時間が早くなりました。
1人より2人の方が倍以上の力を発揮できます。
まとめ
- 苦手なことをお互いに補い合う
- 相手のことを理解する努力をし続ける
- お互いを信頼し合う
- 夫婦で会話する時間をたくさん取る
上記を意識して過ごしてきたら新婚時代と変わらず仲の良い夫婦で居続けることができました。
今後課題にぶつかっても話し合って前に進んで行きたいと思います。
何か1つでもお役に立てる情報を届けられていたら嬉しいです。
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