メモが取れない、落とし物を減らす方法について

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はやぽん(@hayapon_adhd)です。

発達障害があると仕事や生活の色々な場面で不都合なことや苦手な出来事に直面します。

障害のない人であれば当たり前にできていることが我々発達障害者にとってはとても難しかったり苦痛に感じたり。

見た目は障害をもっていない人と分からないからこそ誤解されたり理解してもらえない、そんな辛さや悔しい思いをされてきた方は私だけではないと思います。

そんな見た目には分からない障害の特性について対処方法を共有できはしないかと思い、今回は私が困っていることと対処法について紹介したいと考えました。

メモが取れない

仕事をする上で上司から言われた指示や教えてもらったことを確実にできるようにするためにメモを取るということは大事なこととされています。

ところが、ADHDを持っているとメモを取るという作業に苦手意識を感じている人が多いということを私自身の体験と身の周りのADHD当事者の方からよく聞きます。

メモが取れない原因としてはいくつか考えらると言います。

  • 相手が言った言葉を覚えておくことが苦手(ワーキングメモリ不足)
  • 言っていることを聞き取る事と、書くという作業を同時並行で行うことが苦手
  • メモをとらなければならないことを忘れてしまっている
  • メモを取った後に取ったメモ帳を落とす、どこにしまったのか忘れてしまう

ワーキングメモリが足りない

ワーキングメモリとは、何かの作業や仕事をするときに情報を処理したり聞いた情報を一時的に記憶しておく力のことです。

聞いた話を一時的にストックしておく力が不足していると、頭の中で情報を整理したり覚えておくことができずにメモを取るときに何を書いたらいいのか分からなくなってしまうことがあります。

私もメモを取ろうとした時に話が長かったりすると聞いた情報を頭の中で処理できずにフリーズしたり混乱してしまうことがよくあります。

そのせいでメモがうまく取れずに仕事の覚えが悪く上司からよく怒られていました。

上司
上司

あのさあ、俺何回も同じこと教えているよね。

メモ取ってるのに何で何回も同じ間違いするの?
やる気あるの?

聞いた話を一時的に覚えておいて情報を処理するということが苦手な私

聞いた話をメモして紙に書くまで、ほんの数秒ですがその数秒間は聞いた話を一時的に覚えておく必要があります。その数秒間ですら記憶にとどめておくことが極端に苦手な私はメモする内容が分からなくなりフリーズしてしまいます。

他の人が当たりまえにできていることが自分にはできないってほんとにつらいですね💦

同時並行作業が苦手

発達障害の特性で、同時並行で作業をすることが苦手というものがあります。

メモを取るという障害がない人なら当たり前にやっているこの作業、発達障害を持っているとものすごーく難しいことなんです。

  1. 相手の話を聞いて
  2. 聞いた内容を頭で処理して記憶する
  3. 処理した情報を紙に書く

メモという一見簡単そうな行動の中に複数の同時並行作業があります。

メモを取るといつも頭が痛くなる

ただメモするだけなにすごーく頭を使う気がする

当たり前の事が当たり前にできないのが発達障害の辛さ、当事者じゃなきゃわからないよね😢

メモの目的、要点がつかめていない

メモを取ることは大事ですが、そもそもメモをする目的やポイントを押さえていないという事もメモが苦手な原因である場合があります。

メモを書くことに集中するあまり、どこは漏れたらまずいのか、どこを押さえればいいのか整理ができていないと後で内容がぐちゃぐちゃになって訳が分からなくなってしまいます。

私は警察官時代に教えられていたメモを取るときのポイントを意識するようにメモを心がけています。

5w1h(六何の原則)

警察の仕事は、常に書類作成が欠かせません。警察の仕事は全て法的根拠に基づいて行われています。犯人を捕まえた時は正当な職務執行をしたことを担保するために報告書を書く必要があります。

現場で見た状況、聞いた状況を簡潔、素早くメモをして報告書を書く事が求められいます。

そのために警察学校に入校してまず教えられるのが5w1hの原則に基づいてメモや書類を書くことです。5w1hの原則のことを警察では六何(ろっか)の原則といいます。

 いつ
(When)
 どこで
(Where)
 誰が
(Who)
 何を
(What)
 なぜ
(Why)
どうやって
(How)

①いつ     〇月〇日

②どこで    〇〇駅、居酒屋〇〇

③だれが    〇〇部長、〇〇課長、〇〇さん

④何を     飲み会

⑤なぜ     〇〇部長の送別会

⑥どうやって  会費は4千円〇月〇日までに徴収

この6つの原則をテンプレートにしたりしてメモを心がければ、メモの目的や要点を外さずに行ける可能性は高まります。何を書けばいいのか分かれば要点を外す頻度は少なくなりますよね。

私のメモの対策

私は口頭での指示を覚えておくのが苦手なので言われたことを復唱して、復唱した内容をボイスレコーダーに録音して後で確認するということをやっています。

相手の話を直接録音する際は一緒に仕事をする人や上司に許可を取らなければいけませんが、後で何回でも確認できるというのは心に余裕ができますね

私はこのボイスレコーダーを使っています


OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VP-15 ブラック VP-15 BLK

ちょうどペンと同じくらいのサイズで持ち運びにも便利で私はこれを活用しています。

ペンと一緒に胸ポケットにいれて持ち歩いています。

録音開始のスイッチも指で触れている所にツメがあるのが見えていると思いますがこれをひっかけるだけで録音開始でき手間いらずです。

メモ帳を忘れる

メモが苦手な私はボイスレコーダーを活用してワーキングメモリの少なさをカバーするようにしています。

ただ、やはりメモも活用しています。

ただ、私はよく物を無くす、落とすの常習犯です。メモ帳を買ってもすぐに無くしてしまいせっかく取ったメモもしょっちゅう無くしてどこかにいってしまいます。

そこで私はいつも肌身離さず持ち歩いていていつも使っている物にメモできるように対策をしています。


wemo パッドタイプ Sサイズ(ピンク)2枚

この商品はスマートフォンに貼って使用することができるカードサイズのメモパッドです。

油性のボールペンで書いて指や消しゴムでこすると消せて、何回も書いたり消したりすることができるとても便利なものです。

画像:wemo製品ページより

スマートフォンは生活必需品、いつも肌身離さずに持ち歩いて使っています。極度の面倒くさがり、忘れものが激しい私でもスマートフォンとメモ帳が一体になっていればメモを忘れるという確率がぐっと減ります。

その日のやるべきことをwemoに箇条書きで書いておけばスマートフォンを取り出したときに一緒に確認できるので非常に効率的で便利です。

スマホを無くさない対策

私はよく物を無くしたり落としたりして困っています。

特に困るのはスマホ。

今や日常生活を送るのにスマホがないと不便な時代になってきました。

そんな大事なスマホ、落とすと大変です。

そこで私はこんなものを使ってスマホ紛失対策をしています。


[Jazolmky] 2022年革新版 スマホストラップ 首掛け スマホ ストラップ 携帯ストラップ ネックストラップ 斜め掛け 肩掛けストラップ SGS認証 10G荷重量 丈夫 金属製D字 落下防止 長さ調整可能 着脱簡単 人気 全機種対応 (A-ストラップホルダー)

私はiphoneを使っています。iphoneはストラップを通す穴が付いていないのでストラップをそのままでは付けられません。

そこで、このタグをスマホとケースの間に挟みこんでライトニング端子の穴の所に通すとストラップを付けられるようになります。

上の写真の様にリングにお好みでコードやストラップを付けておけば大事なスマホを落とすというリスクを減らすことができます。
ちょっと格好は気になりますが大事な物を無くすよりは全然いいと思っているので私はスマホでも財布でも貴重品にはコードを通してズボンに付けて落とし物対策をしています。

さいごに

ADHDがあると物忘れ、落とし物が多くて日常生活に支障が出るという話をよく聞くし、自分自身の経験を通してよく実感しています。

今回は私が困っているADHDの特性に対処している方法やグッズについて紹介させていただきました。

今後も実践している発達障害特性の対策などについて発信していきたいと考えています。

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この記事を書いた人

このブログを運営しております、「はーちゃん」です。会社の人間関係が原因で、うつ状態になり、休職。休職中に発達障害(ADHD)と診断されました。2年半の休職を経て元の部署に復帰しました。私と同じような境遇で悩んでいる方、悩んでいる方の友人や家族の方などに、少しでも有益な情報発信をしていければと思います。

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